ワーキングプアとは?

「子どもの貧困が倍増」というニュースを見ていたら、原因の1つに“ワーキングプア”というキーワードが出てきました。

単語的なイメーシでおおよそ理解できるかと思いますが、念のため検索して意味を調べてみました。

ワーキングプア(英:working poor)とは、貧困線以下で労働する人々のこと。「働く貧困層」と解釈される。
これまで貧困はよく失業と関連づけられてきたが、しかし雇用に付きながらという新しい種類の貧困として米国・カナダ、さらにイタリア・スペイン・アイルランドなどの先進国で見られると論じられるようになった。
日本では国民貧困線が公式設定されていないため、「正社員並み、あるいは正社員としてフルタイムで働いてもギリギリの生活さえ維持が困難、もしくは生活保護の水準にも満たない収入しか得られない就労者の社会層と解釈される事が多い。

ワーキングプアとは、「働いても豊かになれない。どんなに頑張っても報われない」という、「働く貧困層」のこと。今、日本では、このワーキングプア層の急拡大が大きな社会問題となっています。

ウィキペディアとウェブリオから引っ張ってきましたが、リアルなのはウェブリオの説明ですね。ブラック企業という言葉が流行したのも、ウェブリオの説明で納得がいきます。能力の有無に関係無く同一低賃金で働く派遣社員は、ワーキングプアの代名詞とも言えるかもしれません。

ワーキングプアの平均年収

数字的な根拠がどこにあるのかわかりませんが、ワーキングプアの平均年収は200万円以下というのが一般的とネットで見かけました。

当然ですが、独身者200万円と既婚者200万円では意味が全然違います。さらに、1世帯で200万円というなら話がわかりますが、旦那200万円、妻100万円では比べようがありませんよね。

常識的に考えるなら、1世帯200万円の既婚者は完全にワーキングプアです。

かと言って、独身者200万円がワーキングプアにならないかと言えばそうではないと思います。自宅通いであれば家賃が違いますし、都会と田舎では物価が違いますからね。「若者だから年収200万円で生活出来る」とか聞きますが、横暴な意見ですよね。

あくまでも、「働いても豊かになれない。どんなに頑張っても報われない」というリアルな数字がワーキングプアの平均年収だと思います。

年収300万でワーキングプア

数字的に見る方が多いので、年収300万円のワーキングプアついてお話します。

これは、正社員だった場合のワーキングプアの基準です。前項でお話した年収200万円が“非正規社員”、年収300万円が“正社員”という見方が一般的な線引きとなっているようです。

こうして見ると、正社員であってもワーキングプアだと思っているのだから、非正規社員だったらワーキングプアになるのは当然です。

正社員でも非正規社員でも、生きていく上で必要なお金は全く一緒です。そう考えると、年収300万円以下がワーキングプアの基準になるような気がするんですがね…

年収300万でワーキングプアだとするなら、かなりの国民がワーキングプアで悩んでいることになります。年収300万円以下の人口割合が40%というのをネットで見つけましたが、日本はこれから大丈夫なのでしょうか(汗)

ワーキングプア対策

現実問題として、ワーキングプアは増加傾向にあるようです。これに対して、政府や企業がどのような対策を行っているかが気になります。

ネットで調べてみると、意外と答えが無かったです。

対策として最低賃金底上げとかありましたが、東京の907円で計算したとしても総額20万円に届かない。手取りにしたら…東京で暮らしていけるのでしょうか?

他には、正社員と非正規社員の格差を無くすというのもありました。

全国的にどうなっているのかはわかりませんが、非正規社員のベースアップがほとんど無いという現状からすると、賃金格差はなくならないでしょう。逆に言うと、正社員の賃金が大幅に下がれば賃金格差は無くなるかもしれませんが、さすがにそれはあり得ない話です。

ワーキングプア対策の根本は、企業側がもっと正社員を雇用して正当な賃金を支払うというのがスタートではないかと思います。基本的な解決が出来ない以上、何をやっても解決策にはならないと思うのですがいかがでしょうか?