知人から「10年以上勤務した仕事を辞めるかどうか」について相談を受けました。今の会社に入るまでに3回転職していますが、40代になった現時点での転職にかなり不安があるようです...
転職はダメ
私の結論から述べると、転職して良いのは20代だけ!
転職がダメというよりも、30代とか40代で転職するのはリスクが大き過ぎるということです。独身だからまだ大丈夫とか貯金があるから大丈夫とか、今の不景気過ぎる世間からすると安易過ぎる考えです。
実際に転職ばかりしている私からすれば、「同じ会社で定年まで勤め上げる」ような人間は賢いです。
その理由についてだらだらと書き綴りたいと思います。
転職するなら20代
先に言っておきますが、20代ならば転職しても構わないと思っています。むしろ『転職するべき』くらいに思っています。
新社会人に必要なものは、挨拶・マナー・対人関係・スキル・知識などです。これらは、同じ会社を続けるよりも、転職して幅を持たせる方が有益になります。
ただし、「石の上にも三年」くらいのスタンスでなければなりません。半年程度の勤務で辞めてしまったら、単なる根性無しと変わりません。
転職すると再就職が難しい
30代になった頃から、少しづつ体力の衰えを感じてくると思います。20代のときには詰め込めた知識も、30代では半分以下しか詰め込むことが出来ません。
それがわかっているので、よっぽど優秀な人材でない限り会社側は素直で勢いのある若い人材を求めます。普通に考えても、物覚えの良い低賃金を雇ったほうが会社的に利益がありますよね。
このように、転職してはいけない理由の一つとして、「再就職の難しさ」があります。
転職するとお金に苦しむ
転職するということは、20代で築き上げたベースアップは無くなってしまいます。新人と同じ扱いなので、年収350万円までベースアップしたものが、年収300万円以下になることも十分考えられます。
30代くらいになれば、結婚している人も多いはず。妻がいて子供がいてマイホームがあって...実体験ですが、家庭があるにもかかわらず年収が下がってしまったら地獄ですよ。
転職してはいけない理由の2つ目は、「お金の問題」です。
転職すると下っ端のまま
同じ会社に勤めていると、管理される側から管理する側にまわるようになります。能力にもよりますが、経験の積み重ねで役職(管理職)としての地位を得ることが出来ます。
タイミング悪く転職を繰り返すと、いつまで経っても役職(管理職)の地位に就くことが出来ません。いつまで経っても下っ端のままで、ベースアップもしないということになります。
40代にもなって20代の若者に指示されて働くというのは、何だかんだ言って精神的にキツイと思いますよ。
転職してはいけない理由の3つ目は、「キャリアの問題」です。
「同じ会社で定年まで勤め上げる」ような人間は賢い
以上のように、転職するデメリットはリスクが大きいと言えます。小さいことを挙げればまだまだありますが、退職金が減ったり社会的信用が低下したりとキリがありません。
私自身は、履歴書に入りきらないくらい転職をしています。広く浅く色んな業種の仕事をやってきたので、あちこちからスカウトを受けるようになりました。その立場を逆に利用して独立の道を選んだのですが、(明日がどうなるか)不安との戦いで死に物狂いで働いています。
普通通りに働いて、転職もせずに頑張って続けていけば、役職に就いて安定した収入を得ることが出来ます。しっかりと休日も取れて、プライベートを楽しく過ごすことが出来るはずです。
冒頭でも書いたとおり、「同じ会社で定年まで勤め上げる」ような人ほど、最も安定した人生を迎えるのではないかと思っています。