アクションカメラとは?
アウトドアスポーツにおける撮影用として売り出されたのが「アクションカメラ」というジャンルです。小型デジタルビデオカメラであり、主観的に撮影ができるため臨場感あふれる映像として人気をはくしました。
巷ではドライブレコーダーが話題になっていますが、アクションカメラはその前身みたいなものです。そしてそのアクションカメラというジャンルを築き上げたのが、GoPro(ゴープロ)社のGoProシリーズというのは有名なお話しです。
Youtubeでも数々の動画が上がっていますが、GoProのアクションカメラだと素晴らしい映像が撮影できます。もちろんそれなりの価格帯で、5~6万円ほどで購入することができます。
格安4Kアクションカメラが勢力拡大
アクションカメラの知名度が上がると、日本国内のメーカーもアクションカメラ市場に参入するようになりました。価格も性能もGoProと変わりがないレベルのものが販売されるようになります。
そして同時進行で、低価格のものが拡販されるようになります。俗に言う中華品で、性能的なものよりも価格を優先する製品です。1万円以下という驚異の価格帯で、最近では4Kと表記してあるのが当たり前になっています。
そもそも4Kというのすら怪しいのですが、本当に4Kだったとしても期待通りの映像を撮影することはできません。有名メーカーのアクションカメラに比べると画質の差は歴然で、これで臨場感溢れる動画を観れるかは疑問なところです。
※期待通りの映像も個人差があるので、もしかするとそれで満足する人もいるかもしれませんのであしからず。
中華系アクションカメラはドライブレコーダーになる?
これからが本題になりますが、格安4Kアクションカメラはドライブレコーダーとして使えるのか?という疑問です。私のリアル業務で、多くのお客さんからこの質問を受けました。
この質問に答える上では、まずはドライブレコーダーにはどんな機能が必要なのかを知る必要があります。
- エンジンスタートで録画開始
- ループ録画
- 状況を確認できるレベルの映像
- 夜間撮影
- 広角
- 2個セット(前後)
人によっては「こんなに要る?」と思われるかもしれませんが、悪質運転が公になってきたので必要な機能だと思っています。せっかくのドライブレコーダーなので、これくらいは最低限と思うべきでしょう。
これらを踏まえて話を元に戻すと、格安アクションカメラには足りない機能(性能)がいくつかあります。ハッキリ言ってしまえば、ドライブレコーダーの代役としては物足りないということです。
録画が手動式であった場合、セットし忘れる可能性が高くなります。ループ録画機能が無ければ、その瞬間の映像が残っていないかもしれません。昼間の映像はハッキリ見えたとしても、夜間の映像は真っ暗というのはザラにあります。その他諸々を含めると、格安アクションカメラはあまりにも”不安”としか言えません。
最近のドライブレコーダーは証拠動画の役割を担っていますので、格安アクションカメラという選択肢は止めておいたほうが無難だと考えます。
格安アクションカメラの使い道
少し否定的な内容になってしまいましたが、格安アクションカメラが全く使えないわけではありません。解像度の設定などを工夫すれば、激安アクションカメラでも使い道はあります。
アクションカメラ本来の臨場感溢れる映像を撮影するというのは抜きにして、映像を残す小型カメラとしてはコスパに優れた商品であると思っています。
取付用の付属品も充実しておりますので、工夫次第ではあらゆる箇所に設置することも可能です。リモコンが付属しているものもありますので、必要な時に録画を開始するというのはとても便利です。
格安4Kアクションカメラは、あくまでもそれなりの映像(画像)です。それを知った上で購入し、自分なりの使い方で楽しんでほしいと思います。