ふとんクリーナーの効果
毎年恒例ですが、そろそろ梅雨時期がやって参ります。今回は、梅雨時期に繁殖しやすい「布団のダニ」について記事にします。
昨年は、某メーカーのふとんクリーナーが大流行しました。UV照射,たたき,掃除機などの組み合わせで、いかにもダニを退治してくれそうな謳い文句です。購入された皆様は、布団からダニがいなくなると思い込んで購入したことでしょう。
ところが、後々のテレビや雑誌などで、ふとんクリーナーにはダニを退治する効果が無いことが暴露されていきました。ネット上でも大多数が、UV照射でダニは死なないとしています。
そんな中、渦中の某メーカーさんは、UV-Cを5秒間照射するとダニの動きが極端に鈍くなるという実験報告をしています。「鈍くなる」という表現なので、UV照射によってダニが死滅するわけでは無さそうですね。
さらに、ふとんクリーナーとダイソンのハンディクリーナー「DC61」の対決とかもありました。結果としては、DC61はスゴイね~という感じです。布団表面での実験でその結果なので、布団の中とかなったらかなり効果が無いことが伺えます。
以上の事だけでも、ふとんクリーナーがダニ退治をしてくれるというのは期待薄のようです。
ダニ退治の期待は薄いかもしれませんが、手軽に布団を掃除するという意味では良い商品だと思います。少なくともUV殺菌はしてくれるので、毎日の布団掃除ならば購入しても大丈夫でしょう。
布団のダニを死滅する方法
ネットで調べてみると、65℃以上の温度でダニは死ぬようです。
布団のダニを死滅する方法というのは、65℃以上の環境を作ってあげれば良いことになります。この状況を作り上げるのが、コインランドリーの乾燥機です。
ネット上には布団乾燥機とかスチームアイロンという意見もありますが、ダニ退治が出来たとして死骸はそのまま残ると思うんですよね?
コインランドリーの乾燥機であれば、ダニの死滅と死骸の排出が同時にできてしまいます。布団乾燥機に比べると短時間ですし、やっぱりコインランドリーの乾燥機がベストかなと思います。
コインランドリーの乾燥機の仕組みについては、ネット上にもあまり詳細がありませんので説明します。
コインランドリーの乾燥機には、ガス式と電気式があります。電気式は高温になりにくく、今回のケースだとガス式が良いでしょう。そもそも電気式の乾燥機は小型なので、布団を入れるには窮屈です。
乾燥機の仕組みですが、ガスバーナーを通してドラム内に熱風を送り込みます。ドラム内の熱風は、フィルターでチリやホコリをキャッチしてから外に排出されます。
つまり、熱風が通ることによって布団のダニを死滅し、熱風とともにダニの死骸などがフィルターに集められるということになります。
コインランドリーの乾燥機には、低温,中温,高温のボタンがあります。高温だと80℃前後になりますので、布団のダニ退治には高温が良いと思います。(ただし、布団の注意書きをよく確認して自己責任で行ってください)
大抵のお客さんは高温ボタンで乾燥機を回しているようなので、たぶん大丈夫だとは思うんですよね...
理想としては、ドラムの中で布団が転がる(落ちる)くらいが良いです。布団を詰めすぎたり、容量の小さい乾燥機を使うのは効果が薄くなるのでやめましょう。
どこのコインランドリーだったか忘れましたが、乾燥時間は30分くらいというPOPを見たことがあります。そんだけ乾燥すれば、さすがに布団の中まで熱を持ちそうですよね。
布団の中のダニが本当に死滅しているかどうかは、専門分野ではありませんのでわかりません。ですが、布団干しやふとんクリーナーより効果はあると思いますよ。
布団の中にどれほどのダニがいるのかはわからないので、きちんとダニ対策はしておきましょう。雨降りにコインランドリーに行くのもあれなので、梅雨が始まる前に乾燥機にかけることをおすすめします。